スキルプラス(アドネス株式会社)の月5万円達成率43.1%は自社発表の数値で、約6割はその時点で未達、受講料は107万8,000円です。
「入れば稼げる」と受け取る前に、数字の読み方・費用対効果・契約条件の3点を確認する必要があります。
この記事では、公表データの中身、107万8,000円の回収試算、契約前のチェックポイント、そして受講を決める前に自力で試せる手順まで、調べて分かった事実をもとに整理しました。
※本記事はプロモーションを含む場合があります。なお、筆者はスキルプラスおよびアドネス株式会社と利害関係はなく、中立の立場で書いています。
スキルプラスとは?月5万円達成率43.1%の中身と読み方
まず結論から。スキルプラスは「入れば必ず稼げる」サービスではなく、達成率43.1%=56.9%はその時点で月5万円に達していないという前提で見るべきプログラムです。
スキルプラスは、アドネス株式会社(代表取締役・三上功太氏)が運営するスキル習得プログラムです。
同社が公式に公表している内容によると、受講者4,000人超のうち月5万円の達成率は43.1%(2025年9月時点)。累計の生徒数は5,000名を突破したとされています。
特徴として挙げられているのは、目標やスキルレベルを入力して学習順を最適化する「サクセスラーニング®」という仕組み(同社によれば特許取得済み)と、スタッフによる進捗管理サポートです。
受講料は107万8,000円で、12ヶ月かけて取り組む前提の設計になっています。
ここで、43.1%という数字を読むときの注意点を先に共有しておきます。
- 自社発表であり、第三者機関の監査を受けた数値ではない
- 「月5万円」の定義(単月なのか継続なのか)や対象母数の詳細は非公開
- 裏を返せば、56.9%はこの時点で月5万円に達していない
また、同社の発表内容を紹介した解説記事(同社発表をもとにしたもので、第三者の独自検証ではありません)では、稼げる人の共通点として次の3つが挙げられていました。
- 目標を数字で言えること
- 週数時間を12ヶ月続けられること
- 学習開始から1ヶ月以内に案件へ応募する行動の速さ
これは私見ですが、この3条件はスクールに入るかどうかに関係なく、副業で成果を出す人の条件そのものだと感じます。この3つが揃っていない状態で高額な受講料を払っても、期待どおりにはなりにくいはずです。
スキルプラスの費用対効果は?107万8,000円の回収試算
受講を検討するなら、感覚ではなく数字で費用対効果を見ておきたいところです。
単純計算をしてみます。受講料107万8,000円を、目標である月5万円の副業収入だけで回収するとしたら——
107万8,000円 ÷ 月5万円 = 約21.6ヶ月
つまり、受講後すぐに月5万円を達成し、それをずっと維持できたとしても、元を取るまでに約22ヶ月(ほぼ2年)かかる計算です。
受講期間の12ヶ月を足せば、投資判断から回収完了までは3年近い長期戦になります。しかも43.1%という達成率を踏まえると、この「最速シナリオ」に乗れない可能性の方がやや高い、というのが数字の示す現実です。
参考までに、Webデザインやプログラミングなどのスキル系スクールは、一般に数十万円台(おおむね30〜80万円程度)の価格帯が多いとされています。107万8,000円はその中でも高額な部類に入ります。
もちろん、進捗管理サポートや学習最適化の仕組みに価値を感じるかは人それぞれです。ただ筆者としては、「約2年かけて回収する投資」という時間軸を許容できるかを、申し込み前に自分に問うことをおすすめします。
副業で月5万円は現実的?dodaの実態調査データ
「そもそも副業でどれくらい稼げるのか」を、公開されているデータで確認します。
転職サービスdodaが公表している「副業の実態調査」(2023年発表)によると、副業をしている人の月収で最も多いのは1万円未満で48.1%。一方で、10万円以上稼ぐ人も13.8%います。
月5万円以上に絞ると23.8%。およそ4人に1人という割合です(数値は調査時点のもので、最新の結果はdoda公式で確認してください)。
私はこのデータを、「半分は月1万円未満」という現実と、「4人に1人は月5万円に届いている」という希望の、両方を正直に受け止めるのがいいと考えています。
差を分ける大きな要因のひとつが、時給の高い仕事を選べているかどうかです。
ポイ活やアンケートモニターは始めやすい反面、1件あたり数円〜数十円の報酬が中心で、月5万円に届かせるのはかなり大変です。
一方、ライティング・Webデザイン・動画編集・プログラミングといったスキル型の副業は単価が高く、少ない稼働時間でも月5万円が現実的な目標になります。
つまり「稼げるかどうか」は運ではなく、どのスキルを持ち込むかの設計でかなり決まる、ということです。
そしてこの設計は、スキルプラスの前述の3条件とも重なります。43.1%という数字が「決して届かない数字ではない」一方で、差を生むのは教材よりも本人側の条件——ここが、この記事全体を貫くポイントです。
スキルプラス受講前に自力で試す|スキル棚卸し3ステップ
107万円の投資を判断する前に、まず無料でできることがあります。自分のスキルの棚卸しです。
「高額スクールに入るべきか」を悩む人の多くは、実は「自分に何ができるか」がまだ整理できていません。ここが曖昧なままだと、どんな教材を買っても遠回りになります。
手順は3ステップです。
ステップ1:本業と趣味の経験を書き出す
資格や専門技術でなくて構いません。「毎日Excelで資料を作る」「議事録や報告書をよく書く」「趣味で写真や動画を撮る」——そんな日常的なことを10個ほど書き出します。
ステップ2:市場で需要のあるスキルと重ねる
副業市場で需要が高いのは、ライティング、Webデザイン、Webマーケティング、動画編集、プログラミングなど。書き出した経験との重なりが、あなたの掛け算の種になります。
ステップ3:足りない部分だけを学ぶ
重なりが見えたら、あとは足りないピースだけを補います。ゼロから学ぶのではなく「あと少しを足す」だけなので、学習期間も費用も小さくできます。
組み合わせの例を表にまとめました。
| 本業・日常の経験 | プラスするスキル | つながる副業 |
|—|—|—|
| 文書・報告書の作成 | SEOの基礎知識 | Webライティング |
| 資料作成・パワポ | デザインソフトの操作 | Webデザイン・バナー制作 |
| 数字の管理・分析 | 広告やSNSの知識 | Webマーケティング支援 |
| 趣味の動画撮影 | 編集ソフトの操作 | 動画編集 |
| ものづくりが好き | 写真と商品説明の工夫 | ハンドメイド販売 |
| ITの実務経験 | 最新技術のキャッチアップ | プログラミング案件 |
報酬の目安として、ライティングの文字単価は初心者で0.5〜1.0円、経験を積むと1.5〜2.0円、専門分野なら2.0〜5.0円程度が相場とされています(案件や時期により変動します)。
単純計算では「1文字1円×3,000文字=3,000円」ですが、初心者のうちは執筆に時間がかかり、そもそも案件を受注する壁もあります。最初から毎日書き続ける前提の皮算用はしない方が現実的です。
案件探しにはクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシング、スキルを直接販売できるココナラが使われています。まず小さな案件で「初受注」を作り、納期を守る・修正に素早く対応するという信頼の積み重ねで単価を上げるのが王道です。
ここで先ほどの3条件を思い出してください。数字の目標・継続・1ヶ月以内の行動——この棚卸しから初受注までを自力でやってみれば、自分がその3条件を満たせるタイプかどうかが、お金をかける前に分かります。
これが、スキルプラスのような高額プログラムを検討する前の、いちばん確実な「適性テスト」になると筆者は考えています。
スキルプラス契約前に確認したいお金と解約の条件
それでも受講を検討する場合、契約条件の確認は必ず先に済ませておきたいところです。
返金制度や中途解約の可否・条件は、本記事の執筆時点で筆者が公開情報から詳細を確認できていません。だからこそ、申し込み前に次の点を公式に直接、書面で確認することをおすすめします。
- 支払い方法(一括か分割か、分割の場合の手数料と総額)
- 中途解約の可否と、解約時の精算・違約金のルール
- 返金保証の有無と、適用される具体的な条件
- クーリングオフの対象になる契約形態かどうか
- 特定商取引法に基づく表記(事業者情報・解約条項)の内容
一般論として、契約の形態によっては特定商取引法のクーリングオフや中途解約のルールが適用される場合があります。口頭の説明だけで判断せず、契約書面で確認するのが原則です。
背景として、副業ブームの広がりとともに、高額な情報商材や副業サポートをめぐるトラブルも社会問題になってきました。消費者庁も「簡単に稼げる」とうたう副業関連の勧誘に対して、繰り返し注意喚起を行っています。
スキルプラスがそうしたものと同じだと言いたいのではありません。ただ、100万円を超える契約では、実績が「自社発表」か「第三者検証あり」かの見分けと、やめたくなったときの出口の確認は、どのサービスでも共通して必要だと考えています。
「1日で3万円稼げる」といった非現実的な高収入をうたう案件や、先に費用を要求してくる話は副業詐欺の典型です。地道に確認する姿勢が、遠回りに見えて一番の近道です。
副業を始める前の注意点|確定申告と就業規則
実務面で押さえておきたい点が2つあります。
1つ目は確定申告です。
副業の所得が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。月5万円ペースなら年間60万円ですから、対象になる前提で準備しましょう。
申告期間は原則、翌年の2月16日から3月15日まで。怠ると、本来の所得税に加えて無申告加算税や延滞税が科されるおそれがあります。
2つ目は勤務先のルールです。
住民税は勤務先がまとめて納付する仕組みのため、給与から試算される額より住民税が高いと、給与以外の収入に気づかれる可能性があります。
副業が認められていない会社で無断で続けると、最悪の場合は懲戒処分もありえます。始める前に就業規則を確認し、必要なら住民税を自分で納める「普通徴収」を選ぶなどの対応を検討してください。
考察:43.1%という数字と、どう向き合うか
ここからは、趣味を副業に育ててきた立場からの私見です。
先に結論を言うと、43.1%は「届かない数字ではない」。ただし差を生むのは教材の質より、目標の具体性・継続の設計・動き出しの速さという本人側の条件——これが筆者の読みです。
副業全体では月5万円以上が約4人に1人というdodaの調査(2023年発表)と並べると、43.1%は「環境と行動が揃った集団なら起こりうる数字」に見えます。一方で、自社発表であることと定義の非公開を考えれば、額面どおり自分に当てはめるのは危険です。
私自身、ハンドメイド作品のネット販売を始めた当初は、ページを公開しても閲覧数がほとんどつかず、数ヶ月まったく反応がない時期がありました。
転機になったのは、新しい技法を学ぶことではありませんでした。作品写真を白背景の単体写真から実際に使っているシーンの写真に差し替え、タイトルも素材名の羅列から「どんな場面で使えるか」が伝わる言葉に変えたこと。
もともと得意だった「作ること」に「伝え方」を1つ足しただけで、少しずつ閲覧が増え、初めての注文につながりました。大金を先に払ったからではなく、小さく試して手応えを得たから続けられた——これが私の実感です。
この経験を107万8,000円という金額に重ねると、順番がはっきりします。まず今あるスキル+無料〜低コストの学習で小さく始め、3条件を満たせる自分かどうかを確かめてから、投資を検討する。
約22ヶ月かけて回収する投資を先に置くか、無料の適性テストを先に置くか。筆者としては、後者から始めることが、107万円という大きなお金と、あなたの12ヶ月を守ることにつながると考えています。
まとめ|数字の裏を読み、小さく試してから決めよう
スキルプラスは月5万円達成率43.1%(2025年9月時点・自社発表)を公表する一方、受講料107万8,000円は月5万円収入だけなら回収に約22ヶ月かかる高額プログラムです。
成果を分けるのは、目標設定・継続・行動速度という本人側の条件。dodaの調査(2023年発表)でも、副業で月5万円以上は約4人に1人で、鍵はスキル型副業を「本業の経験+1つ」で設計できるかどうかでした。
契約条件の確認と確定申告・就業規則で足元を固めつつ、まずは無料の棚卸しと小さな一件から。焦らなくて大丈夫です。あなたの中には、もう育てられる種がちゃんとあります。
よくある質問
スキルプラスに入れば月5万円稼げますか?
保証はありません。公式発表の達成率は43.1%(2025年9月時点)で、裏を返せば56.9%はその時点で未達です。自社発表であることや「月5万円」の定義が非公開である点も踏まえ、無料の相談等で内容・契約条件・自分の適性を確かめてから判断するのがおすすめです。
スキルプラスの受講料107万8,000円は回収できますか?
月5万円の副業収入だけで計算すると、回収には約21.6ヶ月かかります。受講期間12ヶ月を含めれば3年近い計画になるため、その時間軸を許容できるか、分割払いの総額や解約条件も含めて事前に確認することが大切です。
スキルなしでも副業で月5万円は可能ですか?
特別な資格がなくても可能ですが、ポイ活やアンケートだけでは難しいのが実情です。文書作成やデータ管理など本業で使っている力を棚卸しし、ライティングや動画編集などのスキルを少しプラスする方が、月5万円には近づきやすくなります。
白井 結(しらい ゆい)
