LINEスタンプの売り方は、TikTokで使用場面を見せ、Threadsで制作理由を伝え、LINEの販売ページへ迷わず進める導線を整えることが基本です。
大切なのは、三つのサービスを同じように更新することではありません。
TikTokは新しい人に見つけてもらう場所、Threadsは購入前の疑問を減らす場所、LINEスタンプは商品を選んでもらう場所と、役割を分けて運用します。
この記事では、LINEスタンプをすでに制作した人、または販売準備を進めている人に向けて、TikTok・Threadsから販売ページへ誘導する実務に絞って解説します。
LINEスタンプの詳しい描き方ではなく、誰に向けて何を投稿し、どの数字を確認しながら販売導線を改善するのかを、2026年7月14日に確認した公式情報をもとに整理しました。
LINEスタンプの売り方でTikTokとThreadsをどう使い分ける?
結論として、TikTokでは「使う場面」を映像で伝え、Threadsでは「選んだ理由」を文章で補い、LINEの商品ページで購入判断に必要な情報をそろえます。
LINEスタンプを作っただけでは、必要としている人に存在を知ってもらえません。
一方、SNSで多くの人に見られても、「自分が使う場面」が浮かばなければ購入にはつながりにくいものです。
そこで、投稿から購入までを次の三段階に分けます。
場所 主な役割 伝える内容 読者に取ってほしい行動
TikTok 新しい人に見つけてもらう 使用場面、制作工程、修正前後 プロフィールや作品名を確認する
Threads 用途と制作背景を理解してもらう 誰向けか、言葉を選んだ理由、改善点 販売ページを確認する
LINEスタンプ販売ページ 購入を判断してもらう タイトル、説明文、画像、価格 内容を確認して購入を判断する
この設計では、TikTokやThreadsから直接報酬を得ることを最初の目的にしません。
収益が発生する商品はLINEスタンプであり、二つのSNSは、その商品と必要な人が出会うための入口として使います。
TikTokのCreator Rewards Programには、対象地域であること、18歳以上であること、個人アカウントを利用していることに加え、1万人以上のフォロワー、直近30日間で10万回以上の動画視聴などの参加条件があります。報酬対象となる動画にも、1分以上のオリジナルコンテンツなどの要件があります。これはTikTokヘルプセンター「Creator Rewards Program」で2026年7月14日に確認した内容です。 TikTokサポート
LINEスタンプの宣伝は、この条件を満たすまで待つ必要はありません。
フォロワーが少ない段階でも、作品の使用場面を紹介し、興味を持った人が商品を探せる状態は作れます。
三つの投稿先に同じ内容をコピーしない
一枚の完成画像をTikTokとThreadsの両方に掲載し、「販売しました」とだけ書く方法は、作業量こそ少ないものの、それぞれの特徴を十分に生かせません。
同じ制作素材を使いながら、見せ方を変えます。
たとえば、「ハンドメイド作家の制作連絡に使えるLINEスタンプ」を販売する場合、TikTokでは次のような短い変化を見せます。
- 読みにくかった「発送しました」の文字を大きくする
- 候補20個から8個の言葉を選ぶ
- トーク画面に置いたときの見え方を比べる
- 「確認しました」を実際の会話例に当てはめる
Threadsでは、動画だけでは伝えきれない判断理由を書きます。
「発送の連絡は急いでいるときに送ることが多いため、飾りを減らして文字を大きくしました」のように、何を考えてその形にしたのかを説明する投稿です。
LINEの商品ページでは、「作家向け」「制作連絡」「発送報告」など、用途を短時間で判断できるタイトルと説明文を用意します。
TikTokで興味を持ち、Threadsで納得し、LINEの商品ページで内容を確認する。この流れが途切れないように、作品名、キャラクター名、対象者の表現をそろえることが第一歩です。
TikTokでLINEスタンプを宣伝するには?
TikTokでLINEスタンプを宣伝するときは、完成品を最後に隠すのではなく、動画の冒頭で商品と対象者を見せてから、制作工程や使い方を紹介します。
視聴者は、投稿された動画を最後まで見なければ内容が分からない状態では、作品が自分に関係するか判断できません。
最初の一画面で、次の三つのうち少なくとも二つを伝えます。
- 誰向けのLINEスタンプか
- どのような場面で使えるか
- 動画を見ると何が分かるか
たとえば、冒頭の文字は次のようにします。
- 「作家さんの発送連絡に使える8個です」
- 「在宅勤務の夫婦向けスタンプを作りました」
- 「小さくすると読めなかった文字を直します」
- 「保護者同士で使いやすい丁寧語を選びました」
- 「毎回入力していた言葉をスタンプにしました」
「LINEスタンプを作ってみた」という言葉だけでは、対象者も用途も分かりません。
「誰の、どの会話に役立つのか」まで言葉にすると、その場面に心当たりがある人が動画を止めやすくなります。
1セットからTikTok動画を5本作る
毎回、新しい動画企画を考える必要はありません。
一つのLINEスタンプセットを、購入前の疑問に合わせて五つに分けます。
1本目は、誰向けの商品かを紹介する動画です。
8個のスタンプを最初に並べ、「ハンドメイド作家が依頼者との制作連絡に使える言葉を選びました」と説明します。
2本目は、言葉を選ぶ過程です。
候補を並べ、「了解です」と「承知しました」のどちらを残したか、その理由を短く見せます。
3本目は、修正前後の比較です。
文字の大きさ、余白、表情など、変更した箇所を一つだけ取り上げます。
4本目は、使用場面の再現です。
実際の個人情報を映さず、架空の会話画面や自分で用意した例文で、「確認しました」「制作中です」「発送しました」がどの順番で使えるかを示します。
5本目は、よくある質問への回答です。
「敬語だけですか」「友人同士でも使えますか」といった、投稿後に届いた実際の質問があれば答えます。質問が届いていない場合は、商品説明で補足したい点を取り上げます。
この五本は、別々の商品を用意しなくても作れます。
一つの作品を角度を変えて説明するため、発信のためだけに新しい生活場面を作ったり、毎日違う話題を探したりせずに済みます。
動画内で販売ページへの道筋を示す
動画を見た人が興味を持っても、次に何をすればよいか分からなければ、そのまま離れてしまいます。
動画内では、販売を強く迫るのではなく、確認方法を簡潔に示します。
たとえば、「作品名は『作家さんのやさしい制作連絡』です。販売先はプロフィールにまとめています」と伝えます。
プロフィールに外部リンクを設置できる場合は、リンクの説明を「作品一覧」などの曖昧な言葉だけにせず、「LINEスタンプ販売ページ」のように行き先が分かる表現にします。
ただし、TikTokで利用できるプロフィール機能は、アカウントの種類、地域、利用状況などによって異なる可能性があります。
自分のアカウントで外部リンクを設置できない場合は、次の代替策を組み合わせます。
- TikTok、Threads、LINEで作品名を統一する
- プロフィールに検索用の正確な作品名を書く
- キャラクター名だけでなく用途も含める
- Threadsのアカウント名をそろえる
- 動画内と投稿文の両方に作品名を記載する
- 固定できる投稿がある場合は案内投稿を整理する
「プロフィールから見てください」だけでは、リンクが見つからない人に伝わりません。
作品名をそのまま検索できる状態にしておくことが、リンク機能に依存しない第二の導線になります。
これは、SNSの仕様変更に備える意味でも大切です。
TikTokで最初に確認する三つの数字
再生数だけを成果にすると、何を直せばよいか分からなくなります。
LINEスタンプの販売が目的なら、少なくとも次の三段階に分けて確認します。
1. 動画を見てもらえたか
2. プロフィールまで進んでもらえたか
3. 販売ページを確認してもらえたか
最初の数秒で離脱されているなら、冒頭で対象者や完成品が伝わっていない可能性があります。
動画は見られているのにプロフィールへ進まれていないなら、作品名や販売商品とのつながりが弱いのかもしれません。
プロフィールは確認されているのに販売ページへの移動が少ないなら、リンクの説明、アカウント名、案内文を見直します。
なお、外部ページへの移動数は、LINE Creators Marketだけで常に細かく取得できるとは限りません。
利用できる場合は、アクセス解析機能を持つ自分の案内ページや、規約に沿った計測用URLを経由させる方法があります。ただし、利用するサービスの料金、保存データ、プライバシー条件を確認し、短縮URLを置くだけで個人情報を取得できるかのような説明はしないことが大切です。
計測環境を用意しない場合は、TikTokのプロフィール閲覧数、Threads投稿への反応、LINE側で確認できる売上情報を、同じ期間で記録します。
販売ページへの移動を直接証明する数字ではありませんが、投稿前後の変化を観察する材料にはなります。
ThreadsからLINEスタンプ販売ページへ誘導するには?
Threadsでは、販売告知を繰り返すより、TikTokで興味を持った人が購入前に知りたいことを文章で補います。
MetaはThreadsを、テキストによる近況の共有や公開の会話に参加するためのアプリとして2023年7月に提供開始しました。開始時の公式発表では、テキストに加えてリンク、写真、動画を投稿できることが案内されています。2026年7月14日には、現在の自分のアカウントで利用できる投稿・プロフィール機能も併せて確認してください。 Facebook+1
TikTokでは、数秒で内容を理解できる見せ方が向いています。
一方、Threadsでは、「なぜこの言葉を入れたのか」「どのような人に使ってほしいのか」を、会話するように伝えられます。
Threads投稿は四つの役割に分ける
LINEスタンプの販売につなげる投稿は、次の四種類に整理できます。
1.対象者を伝える投稿
誰のために作っているのかを一文で示します。
ハンドメイド作家が、依頼者との制作連絡で使えるLINEスタンプを作っています。「確認しました」「制作中です」「発送しました」など、何度も入力しやすい言葉を選びました。
2.使い方を伝える投稿
どのような会話で使えるかを具体的にします。
ご注文後の連絡を想定して、「確認しました」から「発送しました」までを一つのセットにしました。単独でかわいいことより、やり取りの流れで使えることを優先しています。
3.判断理由を伝える投稿
制作工程で何を考え、どこを直したのかを書きます。
「少しお待ちください」は文字数が多く、小さくすると読みにくくなりました。絵を小さくするのではなく、飾りを減らして文字の周囲に余白を作っています。
4.販売先を案内する投稿
完成品、作品名、確認方法をまとめます。
制作連絡に使える8個のLINEスタンプを公開しました。作品名は「作家さんのやさしい制作連絡」です。プロフィールの「LINEスタンプ販売ページ」から一覧を確認できます。
ここでのポイントは、毎回「購入してください」と書かないことです。
購入するかどうかを決める前に、読者は「自分に必要か」「使う場面があるか」「好みの言葉が入っているか」を確認します。
Threadsの文章は、購入を押し切るためではなく、判断材料を不足なく渡すために使います。
Threadsでは投稿からプロフィールまで言葉をそろえる
投稿では「作家向けの制作連絡スタンプ」と説明しているのに、プロフィールには「かわいいものを作っています」としか書かれていない場合、販売ページとのつながりが途切れます。
プロフィールには、次の三点を短く入れます。
- 誰向けの作品を作っているか
- 何について投稿しているか
- 完成した作品をどこで確認できるか
プロフィール文の一例は、次のようになります。
ハンドメイド作家の連絡をやわらかくするLINEスタンプを制作。言葉選びと見やすさの工夫を発信しています。完成作品はプロフィールのリンクから確認できます。
実際にハンドメイド作品をネット販売してきた私自身も、作品を見せる文章と、プロフィールの説明がばらばらだった時期がありました。
作った本人にはすべてがつながって見えていても、初めて訪れた人には、投稿、プロフィール、商品が別々のものに見えます。
作品を上手に褒める言葉を増やすより、同じ対象者と用途を一貫して伝えるほうが、販売先を探しやすい案内になります。
返信は「次の商品」の調査に使う
Threadsで質問をする場合は、「どれが好きですか」のような広い質問より、利用場面に直結する聞き方が向いています。
- 「確認しました」と「承知しました」はどちらをよく使いますか
- 発送時に毎回入力している言葉はありますか
- 丁寧語と親しい表現では、どちらが不足していますか
- 「少し遅れます」のスタンプは必要ですか
- 文字だけとキャラクター付きでは、どちらが見やすいですか
回答が多数集まるとは限りません。
それでも、具体的な返信が一件あれば、「どのような状況で、何を入力するのが負担なのか」を知る手がかりになります。
「かわいい」という反応は励みになりますが、「納期が遅れる連絡に使える言葉が欲しい」という返信は、次の商品内容へ直接つなげられます。
筆者としては、反応の数だけでなく、反応の具体性を残しておくことが小規模な販売では特に重要だと考えています。
LINEスタンプ販売ページは何を整えるべき?
TikTokとThreadsから人が訪れても、LINEスタンプの販売ページで用途が分からなければ購入判断は止まります。
販売ページでは、タイトル、説明文、画像の組み合わせを、SNSで伝えている対象者と一致させます。
タイトルにはキャラクター名だけでなく用途を入れる
初めて見る人にとって、オリジナルキャラクターの名前だけでは内容を判断できません。
「ゆるねこのミミ」のような名前だけで終えず、可能な範囲で利用場面を表す言葉を組み合わせます。
- 作家さんのやさしい制作連絡
- 在宅勤務の夫婦が使う短い返事
- 保護者同士の丁寧な連絡
- 遠くの家族を気遣う毎日の言葉
- 猫好きのための落ち着いた敬語
ただし、タイトルや説明文に検索語を不自然に並べる必要はありません。
TikTokとThreadsで紹介した作品名を、そのまま販売ページでも確認できることを優先します。
説明文は「誰が・いつ・何に使えるか」を書く
説明文では、イラストの雰囲気だけでなく、会話の用途を伝えます。
たとえば、次のように書けます。
ハンドメイド作家が、依頼者や作家仲間との制作連絡に使えるスタンプです。「確認しました」「制作中です」「完成しました」「発送しました」など、制作から発送までのやり取りに使いやすい言葉を収録しています。
この説明なら、TikTokで動画を見た人も、Threadsで制作背景を読んだ人も、同じ商品だと判断できます。
「かわいくて便利なスタンプです」だけでは、誰にとって便利なのかが分かりません。
利用者と場面を具体的にすることは、対象を無理に狭めるためではなく、「私が使うものかもしれない」と判断できる目印を置くことです。
8個すべてで一つの会話を支える
LINE Creators Marketの静止画スタンプは、8個、16個、24個、32個、40個から個数を選択できます。
公式の「LINEスタンプ制作ガイドライン」では、スタンプ画像は最大横370px・縦320px、メイン画像は横240px・縦240px、トークルームタブ画像は横96px・縦74pxです。画像はPNG形式で、イラストなどの背景は透過するよう案内されています。2026年7月14日に確認しました。 LINE Creators Market
最初に8個で販売する場合も、ばらばらの人気語を集めるのではなく、一連の会話として使えるかを確認します。
「制作連絡」がテーマなら、次のような流れです。
1. ありがとうございます
2. 確認しました
3. 制作中です
4. 少しお待ちください
5. 完成しました
6. ご確認ください
7. 発送しました
8. よろしくお願いします
反対に、「了解です」「わかりました」「承知しました」と、似た意味の返事が三つ並ぶと、限られた個数の中で用途が重なります。
一枚ずつの見栄えだけでなく、セット全体で会話のどこまで支えられるかを見ることが大切です。
価格と分配額は最新表示を確認する
LINEスタンプメーカーの公式案内では、日本円の販売価格として120円、250円、370円、490円、610円の価格帯が示されています。
同ページは、掲載されている分配額の例について、日本のスタンプショップで購入された場合を想定した目安であり、金額を保証するものではないと説明しています。実際の分配額は、設定価格、購入経路、購入エリア、LINEコインの換算などによって変わり得ます。送金時には、条件に応じて手数料や税などが控除される場合もあります。2026年7月14日に確認しました。 LINE Creators Market
そのため、販売価格から単純に一定割合を掛けて、受取額を断定するのは避けます。
公開前にはLINE Creators Marketの管理画面と公式案内を確認し、自分が設定する価格、販売地域、参加するサービスに応じた最新条件を見てください。
投稿から購入までをどう改善する?
売れないときは投稿数を増やす前に、認知、プロフィール、販売ページ、商品内容のどこで止まっているかを分けて考えます。
一つの数字だけで作品全体を評価すると、修正すべき場所が見えにくくなります。
状況 考えられる原因 最初に見直す場所
TikTok動画が早く離脱される 対象者や完成品が冒頭で分からない 最初の画面と説明文
動画は見られるがプロフィールへ進まれない 商品とのつながりが弱い 作品名、動画内の案内
プロフィールは見られるが販売先へ進まれない リンクの行き先が分かりにくい プロフィール文、リンク名
販売ページは見られるが購入されない 用途、内容、価格が期待と合わない タイトル、説明文、8個の構成
反応はあるが改善案が見つからない 感想が抽象的 使用場面を尋ねる質問
この表は、原因を断定するものではありません。
たとえば、販売ページを見た人が購入しなかったとしても、価格だけが理由とは限りません。必要な言葉が入っていない、絵柄が好みに合わない、今すぐ必要ではないなど、購入しない理由は複数あります。
だからこそ、一度にすべてを変更せず、一つずつ見直します。
最初の14日間で記録する項目
LINEスタンプを公開したら、投稿ごとの結果を同じ形式で残します。
- 投稿日と投稿時刻
- TikTok動画のテーマ
- 動画の冒頭に表示した言葉
- 動画の長さ
- 確認できる視聴・反応データ
- プロフィール閲覧の変化
- Threads投稿のテーマ
- 返信で出た具体的な利用場面
- LINE側で確認できる販売情報
- 投稿や修正にかかった時間
- 次回一つだけ変える点
数字が小さい段階では、売上だけを記録すると、ほとんど情報が残らないことがあります。
「発送連絡の動画は最後まで見られた」「Threadsでは敬語について返信があった」「作品名を動画に書かなかった日はプロフィールへの動きが弱かった」など、次の投稿を決める材料も記録します。
ただし、同じ時期に複数の変更を行うと、何が影響したのか判断しにくくなります。
一週間目は動画の冒頭、二週間目はプロフィール文というように、検証する場所を絞るほうが変化を読みやすくなります。
7日間で「販売」ではなく発信準備まで整える
LINEスタンプには審査があるため、「7日で販売開始できる」とは限りません。
そこで、最初の一週間の目標は、審査完了ではなく、申請と発信素材の準備を終えることに置きます。
- 1日目:対象者と利用場面を一文にする
- 2日目:商品名と説明文の下書きを作る
- 3日目:8個の画像と使用場面を対応させる
- 4日目:TikTok用に制作工程と使用例を撮る
- 5日目:Threads用に制作理由と修正点を書く
- 6日目:LINEのガイドラインを確認して申請する
- 7日目:プロフィール、作品名、案内文を統一する
審査結果が出る時期は一律に約束できません。
修正依頼が届いた場合も、その内容を確認し、権利関係、画像、説明文など、指摘された箇所を直して再申請します。
公開日を先に断定して告知するより、「審査中」「公開後に案内します」と事実に沿って伝えるほうが誠実です。
筆者として考える、慎重派が見るべき三つの指標
ここからは、公式の成功基準ではなく、ネット販売を続けてきた筆者としての私見です。
一つ目は、一作品に使った時間と費用です。
売上だけを見ていると、撮影や投稿に多くの時間を使いすぎていても気づけません。イラスト制作、申請、TikTok編集、Threads投稿を分けて記録すると、続けにくい工程が見えてきます。
二つ目は、反応の具体性です。
再生数が大きくても「かわいい」だけで終わる場合と、人数は少なくても「発送が遅れるときの言葉が欲しい」と届く場合では、後者のほうが次の商品設計に使える情報を含んでいます。
三つ目は、同じ流れをもう一度行えるかです。
一作品目だけで力を使い切る投稿計画では、副業として続けることが難しくなります。毎日投稿することより、生活を崩さず、次のセットでも制作、申請、発信、確認を繰り返せる形を探すほうが大切です。
私は作品をネットで販売し始めたころ、公開さえすれば、必要な人が自然に見つけてくれると思っていました。
けれど、作品を作ることと、「誰の何に役立つか」を伝えることは別の作業です。LINEスタンプでも、絵の完成度だけでなく、使う会話を想像できる案内が必要だと考えています。
一方で、筆者がLINEスタンプについて、公開できる販売件数やSNSからの遷移数を実測したという事実はありません。
そのため、この記事では架空の売上や再生数を成功例として示さず、公式に確認できる仕様と、ハンドメイド作品のネット販売で培った「用途を言葉にする視点」を分けてお伝えしました。
定量的な成功を保証する方法ではなく、自分のアカウントで数字を記録し、改善箇所を見つけるための設計として活用してください。
SNSの仕様変更に備えて手元に残すもの
TikTokやThreadsの表示方法、プロフィール機能、投稿ルールは、今後も変わる可能性があります。
だからこそ、SNS上のフォロワー数だけでなく、次の情報を自分の手元に残します。
- 正確な作品名
- 商品ごとの対象者と利用場面
- 制作工程の元動画
- 投稿に使った文章
- 購入前によく出た質問
- 修正した画像と理由
- 制作時間と費用
- 投稿後に得られた具体的な反応
SNSで投稿が広く表示されなかったとしても、これらは次の商品ページ、動画、説明文に再利用できます。
一回の制作から、LINEスタンプという商品、TikTokの動画、Threadsの文章、次回に使える記録を残す。私は、この「一つの作業を複数の資産に変える考え方」が、限られた時間で続ける人に向いていると感じています。
著作権とTikTokの音源にも注意する
LINEスタンプには、自分が販売に使用する権利を持つ画像や文字を使います。
既存のアニメ、漫画、ゲーム、企業ロゴ、芸能人の写真などを、許可なく商品へ使用してはいけません。自分で描き直せば自由に販売できるとは限らず、著作権、商標権、肖像権などの確認が必要です。
また、自作商品の宣伝を含むTikTok動画では、音楽の商業利用条件にも注意します。
TikTokヘルプセンター「TikTokでの音楽の商業的利用」は、ブランド、製品、サービスを宣伝するコンテンツについて、商用楽曲ライブラリで提供される、商業利用向けに事前認証された音楽の使用を推奨しています。商用楽曲ライブラリ以外の音楽やオリジナルサウンドを使う場合は、必要な権利やライセンスを自分が保有しているか確認してください。2026年7月14日に確認しました。 TikTokサポート
アプリ内で選択できる楽曲だから、どの宣伝動画にも自由に使えるとは限りません。
迷う場合は、自分で収録した制作音やナレーションを使うなど、権利関係を説明できる構成にします。
まとめ
LINEスタンプの売り方では、TikTokで使用場面を見せ、Threadsで制作理由や用途を説明し、LINEの販売ページで購入判断に必要な情報をそろえることが基本です。
TikTok動画の冒頭では、誰向けの商品か、どの会話に使えるかを先に示します。
Threadsでは販売告知だけを繰り返さず、言葉を選んだ理由、修正した点、具体的な使用場面を伝えます。
販売ページでは、SNSと同じ作品名や対象者の表現を使い、タイトル、説明文、スタンプの組み合わせを一致させてください。
公開後は再生数だけを見ず、動画、プロフィール、販売ページ、商品内容のどこで流れが止まっているかを分けて考えます。
最初から多くの投稿や売上を目指す必要はありません。
一つの作品について使用場面を一つ見せ、制作理由を一つ書き、迷わず販売ページへ進める状態を作る。その小さな導線を確かめながら直すことが、LINEスタンプ販売を育てる地に足のついた進め方です。
よくある質問
TikTokのフォロワーが0人でもLINEスタンプを宣伝できますか?
動画投稿そのものは始められます。
この記事の方法はTikTokの公式報酬を得ることではなく、LINEスタンプの存在や使用場面を知ってもらうことが目的です。最初はフォロワー数より、対象者と用途が冒頭で分かる動画を作り、作品名を統一することから始めます。
TikTokのプロフィールに販売リンクを置けない場合はどうしますか?
TikTok、Threads、LINE販売ページで作品名とアカウント名をそろえ、動画内と投稿文に正確な検索名を記載します。
Threadsなど、現在リンクを設定できる自分のプロフィールへ案内する方法もあります。ただし、利用可能な機能はアカウントによって異なる場合があるため、実際の設定画面を確認してください。
LINEスタンプは8個でも販売できますか?
静止画スタンプは、8個、16個、24個、32個、40個から選択できます。
8個で始める場合は、似た返事を並べるより、「確認」「制作中」「完成」「発送」のように、一つの会話の流れを支えられる組み合わせにすると用途が伝わりやすくなります。 LINE Creators Market
SNSから販売ページへ何人移動したか確認できますか?
LINE側だけで、すべてのSNS投稿からの移動を常に詳しく判別できるとは限りません。
利用規約やプライバシー条件を確認したうえでアクセス解析が可能な案内ページを使う方法があります。計測環境を用意しない場合は、SNSのプロフィール閲覧や反応と、LINE側で確認できる販売情報を期間ごとに記録し、変化を観察します。
この記事で確認した公式情報は何ですか?
2026年7月14日に、LINE Creators Market「LINEスタンプ制作ガイドライン」「スマホで簡単にLINEスタンプを作成して販売できる」、TikTokヘルプセンター「Creator Rewards Program」「TikTokでの音楽の商業的利用」、Meta公式発表「Introducing Threads: A New Way to Share With Text」「テキストでつながる新しいアプリ、Threadsをローンチ」を確認しました。
価格、機能、参加条件、利用規約は変更される可能性があるため、実際に申請・投稿する際は各サービスの最新画面と公式案内を再確認してください。
執筆:白井 結(趣味を副業に育てたハンドメイド系発信者)

