Webライター副業で月10万円を目指すには?必要本数・単価・作業時間の目安

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Webライター副業で月10万円の売上を作る目安は、文字単価1円なら5,000文字の記事を月20本、2円なら月10本です。

ただし、売上10万円と、口座に10万円残る状態は別です。必要本数だけでなく、調査や修正を含む作業時間、サービス利用料、経費、税金まで分けて考える必要があります。

Webライター副業の「月10万円」は売上?手取り?

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※画像はAIによるイメージ

この記事では、Webライター副業の「月10万円」を、クライアントと合意した報酬額の合計である月間売上10万円として計算します。

プラットフォームのシステム利用料、振込手数料、必要経費、所得税や住民税などを差し引く前の金額です。

同じ「10万円」でも、実際には次の3段階があります。

  • 売上:クライアントと合意した報酬額
  • 入金額:システム利用料、振込手数料、源泉徴収などを差し引いた金額
  • 税引き後の手残り:入金額から経費や最終的な税負担を差し引いた金額

たとえば、売上が10万円でも、システム利用料が差し引かれるサービスを使えば、口座への入金額は10万円を下回ります。

仕事用のパソコン、通信費、取材交通費、有料ツールなどを負担していれば、自由に使える金額はさらに小さくなります。

反対に、企業と直接契約し、追加経費がほとんどかからない案件なら、売上と入金額の差は比較的小さくなるでしょう。

この違いを曖昧にしたまま「月10万円を稼ぐ」と表現すると、必要な仕事量を少なく見積もってしまいます。

まずは、月間売上10万円を目指すのか、口座への入金10万円を目指すのかを決めることが出発点です。

独立行政法人労働政策研究・研修機構が2023年9月に公表した「副業者の就業実態に関する調査」では、副業者9,299人の週平均副業時間は14.5時間でした。

月の副業収入は「3万円未満」が27.3%、「5万円以上10万円未満」が27.1%、「10万円以上15万円未満」が11.7%です。

ただし、この調査はWebライターだけを対象にしたものではありません。

雇用されて行う副業や、販売、専門職、請負などを含む副業者全体の統計であり、「Webライターなら何か月で月10万円へ届く」と証明する資料ではない点に注意が必要です。

本記事で確認した公的な一次資料には、未経験のWebライターが月10万円へ到達するまでの期間を示す全国統計はありませんでした。

そのため、「半年で届く」「1年あれば届く」と期間を一律に決めず、単価、本数、作業時間を使った試算で考えていきます。


月10万円には何本必要?文字単価と作業時間を試算

文字単価制のWebライティング案件では、基本的な売上を次の式で計算できます。

売上=文字単価×納品文字数

月間売上10万円に必要な文字数は、次の式で逆算できます。

必要文字数=10万円÷文字単価

1記事を5,000文字とした場合の必要本数は、以下のとおりです。

作業時間は、1記事につき調査、構成、執筆、確認、連絡、修正を合わせて4〜8時間かかると仮定した、本記事独自の試算です。

文字単価 月10万円に必要な文字数 5,000文字の記事本数 1本6時間の場合 1本4〜8時間の場合
0.5円 20万文字 40本 240時間 160〜320時間
1.0円 10万文字 20本 120時間 80〜160時間
1.5円 約6万6,667文字 14本 84時間 56〜112時間
2.0円 5万文字 10本 60時間 40〜80時間
3.0円 約3万3,334文字 7本 42時間 28〜56時間

※1記事5,000文字で端数を切り上げています。実際の売上は10万円を少し超える場合があります。

※作業時間は案件内容や経験によって変わります。取材、画像選定、WordPress入稿などがある案件は、表より長くなることがあります。

文字単価0.5円では、5,000文字の記事を月40本納品する計算です。

1か月を4週間としても週10本となり、1本6時間なら週60時間です。本業のある人が継続する計画としては、時間面の負担がかなり大きくなります。

文字単価1円では月20本、週5本です。

1本6時間なら月120時間、週30時間になるため、平日の夜だけで対応するのは難しく、休日もまとまった執筆時間を確保する形になりやすいでしょう。

文字単価2円では月10本です。

1本6時間なら月60時間、週15時間ほどなので、副業者全体を対象としたJILPT調査の週平均14.5時間にも近い水準です。

もっとも、JILPTの数字はWebライター限定ではないため、「週15時間あれば月10万円へ届く」という意味ではありません。

文字単価2円の案件では、検索意図の分析、見出し構成、一次情報の確認、専門分野の知識など、文字を書く以外の力を求められることがあります。

単価が上がるほど楽になるとは限らず、同じ時間でより大きな価値を提供する仕事へ変わると捉えたほうが実態に近いでしょう。

副業に使える時間から必要単価を逆算する

先に使える時間を決めると、月10万円の計画が現実に合っているか判断しやすくなります。

月に使える時間 月10万円に必要な売上時給
40時間 2,500円
60時間 約1,667円
80時間 1,250円
100時間 1,000円
120時間 約833円

ここでいう売上時給は、システム利用料、税金、経費を差し引く前の数字です。

月40時間しか使えない場合、5,000文字の記事を6時間で仕上げるなら、1本あたり1万5,000円が必要です。

文字単価に置き換えると3円になります。

反対に、文字単価1円の記事を月20本受ける場合、1本を平均2時間で完了できなければ月40時間には収まりません。

調査や修正まで含めて5,000文字を2時間で仕上げるのは、案件によっては難しいでしょう。

この計算から分かるのは、月10万円を目指すときに必要なのは、単純な執筆速度だけではないということです。

  • 得意分野に寄せて調査時間を減らす
  • 継続案件でルールを覚え直す時間を減らす
  • 修正の原因を記録して再発を防ぐ
  • 構成や入稿を含む案件では報酬も確認する
  • 作業範囲が増えたら記事単価を見直す

文字単価が高くても、連絡や修正に長時間かかれば、実際の時給は下がります。

案件を比べるときは、次の式で実質的な効率を確認してみてください。

売上時給=案件の売上÷調査から修正完了までの総時間

応募、打ち合わせ、資料確認、構成、画像選定、入稿、請求作業も、仕事のために使った時間です。

本文を書いている時間だけを数えると、負担を軽く見積もってしまいます。


手取り10万円には売上がいくら必要?

口座への入金額を10万円にしたい場合、月間売上は10万円より多く必要です。

システム利用料を単純な定率として計算する場合、必要売上は次の式で求められます。

必要売上=目標入金額÷(1-控除率)

売上からの控除率 入金10万円に必要な売上
0% 10万円
5% 約10万5,264円
10% 約11万1,112円
16.5% 約11万9,761円
20% 12万5,000円

※振込手数料、源泉徴収、消費税の扱い、段階制の利用料は含めない単純計算です。

ランサーズは、ランサー側のシステム手数料を契約金額の16.5%税込と案内しています。契約金額からこの手数料を差し引いた金額が、ランサー手取りです。

この条件だけで入金10万円を目指すなら、端数を考慮して約12万円の契約金額が目安になります。

クラウドワークスは、10万円以下の部分20%、10万円超20万円以下の部分10%、20万円超の部分5%という段階制です。

公式の計算例では、税抜契約金額1万円、税込契約金額1万1,000円の仕事について、システム利用料税込2,420円が差し引かれ、ワーカー受取額は8,580円とされています。別途、振込手数料が発生する場合もあります。

同じサービスでも、契約金額、契約単位、消費税の扱いによって受取額は変わります。

応募画面に表示される受取額や公式の計算機能を確認し、募集欄の金額だけで判断しないことが大切です。

源泉徴収された金額は最終的な税額ではない

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Webライティングの報酬が税務上の原稿料に該当し、支払者が源泉徴収義務者である場合は、報酬から所得税と復興特別所得税が源泉徴収されることがあります。

国税庁は、原稿料などについて、原則として支払いの際に源泉徴収が行われると説明しています。

源泉徴収があると、請求額より口座への入金額が小さくなります。

ただし、源泉徴収は税金の前払いにあたるため、その金額が最終的な納税額になるとは限りません。

年間の所得や控除を基に確定申告で精算し、納めすぎていれば還付されることがあります。反対に、追加で納付が必要になる場合もあります。

給与を1か所から受けている会社員は、給与・退職所得以外の所得の合計が年間20万円を超える場合、原則として所得税の確定申告が必要です。

この20万円は売上ではなく、基本的には売上から必要経費を差し引いた所得で判断します。

国税庁も、業務に係る雑所得について「総収入金額-必要経費」で計算すると示しています。

税金は本業の給与、家族構成、控除、所得区分などで変わるため、「売上がいくらなら税引き後に10万円残る」と一律には計算できません。

手取り10万円を目標にする場合は、まずシステム利用料と経費を把握し、税金については国税庁の案内や税務署、税理士などへ確認するのが堅実です。


未経験から月10万円へ進むロードマップは?

未経験からWebライター副業を始める場合は、月数ではなく、確認できる実績を基準に進む方法が分かりやすいでしょう。

Webライター限定の公的統計に基づく到達期間がない以上、「3か月目は月3万円」「半年後は月10万円」と決めても、自分の生活や案件状況に合うとは限りません。

ここでは統計ではなく、筆者からの実務的な提案として4段階に整理します。

第1段階:サンプル記事で自分の所要時間を測る

最初は、応募したい分野に合わせて2〜3本のサンプル記事を作ります。

本数を増やすことより、次の工程に何分かかったかを記録することが重要です。

  • 検索意図の整理
  • 情報源の確認
  • 見出し構成
  • 本文執筆
  • 校正と事実確認
  • 画像や入稿への対応

5,000文字を何時間で書けたかが分かれば、自分にとって無理のない納期や最低報酬を考えられます。

サンプルを速く作るために、確認していない情報や架空の体験を入れるのは避けます。

未経験であっても、情報源を示し、事実と意見を分けて書けることは、発注者が品質を判断する材料になります。

第2段階:最初の納品で修正時間まで記録する

有償案件を受けたら、納品して終わりではなく、修正完了までの総時間を記録します。

たとえば、売上5,000円の記事を5時間で納品すれば売上時給は1,000円です。

その後に3時間の修正が発生した場合、総作業時間は8時間となり、売上時給は625円まで下がります。

修正が入ったこと自体を失敗と考える必要はありません。

大切なのは、修正理由を次のように分けることです。

  • 募集要項やレギュレーションの読み落とし
  • 情報源や数字の確認不足
  • 読者像や記事目的の認識違い
  • 発注後に追加された要望
  • 発注者側の方針変更

自分の確認不足なら、チェックリストへ加えることで改善できます。

発注後の追加作業が多い場合は、次回から作業範囲と報酬を事前に確認する材料になります。

第3段階:継続案件で営業時間を減らす

月10万円を毎月維持するには、執筆時間だけでなく、案件を探す時間も考えなければなりません。

単発案件だけで月10万円を作る場合、毎月の応募、条件確認、テスト、契約手続きが必要です。

継続案件があれば、記事の目的、読者層、表記ルールを共有した状態から始めやすくなり、確認や修正に使う時間を減らせる可能性があります。

ただし、一社だけに売上の大部分を依存すると、発注停止時の影響が大きくなります。

月3万円の案件を複数持つ、継続案件と単発案件を組み合わせるなど、予定が一度に崩れにくい形を考えてみてください。

第4段階:実績を材料に単価と作業範囲を見直す

単価の相談は、「長く働いたから」だけでなく、発注者へ提供できる価値を示して行います。

材料になりやすいのは、次のような実績です。

  • 指示に沿った原稿を安定して納品している
  • 修正回数や確認の往復が減っている
  • 一次情報を使って正確に調査できる
  • SEOを意識した構成から担当できる
  • WordPress入稿や画像選定まで対応できる
  • 特定分野の記事を継続して執筆している
  • 公開記事や成果物をポートフォリオに掲載できる

文字単価を上げる方法だけでなく、構成作成費、取材費、入稿費など、追加作業を分けて相談する方法もあります。

5,000文字の記事に画像選定と入稿が加わっても、報酬が文字数分だけなら、追加作業を引き受けるほど売上時給が下がることがあります。

予定は使える時間の8割までにする

月10万円を目指すと、空いている時間をすべて案件で埋めたくなるかもしれません。

けれども、納期直前の修正、本業の残業、体調不良、資料の確認待ちなど、予定どおり進まない日はあります。

筆者としては、副業に使える時間の8割を通常作業、2割を修正や予備時間として残す方法を提案します。

月40時間を使えるなら、32時間を受注済みの作業へ、8時間を修正や連絡、翌月の応募へ残す計算です。

予定を100%埋めて一時的に10万円へ届くより、翌月も続けられる速度を確かめるほうが、収入を積み上げやすくなります。


低単価ループを避ける案件選びのポイントは?

文字単価だけを見て案件を選ぶと、契約後に作業が増え、想定より低い売上時給になることがあります。

応募前または契約前に、少なくとも次の条件を確認しましょう。

  • 報酬額と消費税の扱い
  • 予定文字数と記事本数
  • 構成作成の有無
  • 画像選定や画像作成の有無
  • WordPress入稿と装飾の有無
  • 修正の条件と検収期限
  • 納品日と報酬の支払日
  • テストライティングの内容と報酬
  • 著作権や成果物の利用条件
  • 公開実績として掲載できるか
  • 連絡手段と対応を求められる時間帯

低単価案件のすべてに価値がないわけではありません。

指示が具体的で、修正理由を丁寧に説明してもらえ、公開実績として使えるなら、最初の経験につながる場合があります。

一方で、無報酬の長文テスト、契約前の商品購入、内容が分からない外部サービスへの登録などを求められた場合は、応募を急がず条件を確認したいところです。

経験づくりとして低単価案件を受ける場合も、「公開実績を2本作るまで」「売上時給を計測するまで」など、次へ移る条件を決めておきます。

出口を決めずに本数だけを増やすと、応募や学習に使う時間まで低単価案件で埋まりやすくなるからです。

取引条件はメッセージや書面で残す

2024年11月1日に施行されたフリーランス・事業者間取引適正化等法では、対象となる業務委託について、発注事業者が業務内容、報酬額、支払期日などを、書面またはメールなどの電磁的方法で明示する義務が定められています。

報酬の支払期日は、原則として成果物を受け取った日などから60日以内のできる限り短い期間に設定する必要があります。1か月以上の委託では、報酬の不当な減額や、費用を負担しない不当なやり直しなども禁止されています。

Webライターにとっても遠い制度ではありません。

公正取引委員会が2026年2月25日に公表した株式会社共同通信社への勧告では、同社が委託していた業務にWebメディアの記事執筆や原稿執筆が含まれていました。

公正取引委員会は、対象となった特定受託事業者に対し、取引条件を直ちに書面等で明示していなかったことや、報酬の支払期日に関する不備を示しています。

これは、知名度のある発注元だから条件確認が不要になるわけではないことを示す事例です。

契約画面、発注メッセージ、報酬条件、修正依頼は削除せず、取引が完了するまで確認できる形で残しておきましょう。

条件が口頭だけで伝えられた場合は、「業務内容は○○、報酬は○円、納期は○日という認識で合っていますか」とメッセージで確認する方法があります。


私見:月10万円の壁は文章力より仕事の設計にある

ここからは、公開資料と本記事の試算を踏まえた私見です。

Webライター副業で月10万円を目指すとき、最初に心配されやすいのは文章の才能です。

けれども、計算して見えてくる大きな壁は、才能よりも、限られた時間にどの単価の仕事を入れるかという設計ではないでしょうか。

文字単価0.5円で月40本を書く計画も、数式の上では成立します。

しかし、1本6時間なら月240時間です。本業と並行する人にとっては、書き方を工夫するだけでは吸収しにくい仕事量でしょう。

必要なのは、速度だけを追いかけることではありません。

得意分野を定め、調査時間を減らし、継続案件を育て、追加作業を報酬へ反映し、少ない本数でも売上を作れる状態へ移ることです。

私はハンドメイド作品の販売と発信を続けてきましたが、Webライターとして月10万円を達成した実績を、この記事の根拠として語っているわけではありません。

この記事では、公開された一次資料と、前提を明示した計算を分けて示しています。

そのうえで、ものづくりとライティングには似ている部分があると感じます。

作品の値段だけでは、撮影、説明文、連絡、梱包に使った時間が見えないように、記事の文字単価だけでは、調査、確認、修正の負担までは分かりません。

だからこそ、毎月の売上だけでなく、次の数字を残しておくことが役立ちます。

  • 応募件数と契約件数
  • 納品した記事数と文字数
  • 案件ごとの総作業時間
  • 修正に使った時間
  • システム利用料と振込手数料
  • 必要経費
  • 継続依頼につながった件数
  • 作業範囲ごとの
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